name : sup
place : Awaji, Hyogo
海岸のすぐ近くに位置しているかつての海苔製造工場をSUPの作業所に改装した計画。木造トラス架構の空気感を壊さないように、既存の工場を形作っている寸法規格、素材、空間構成の延長上となるように新しい機能を最小限の構成部材を用いて配置した。
寸法規格は、トラス及び柱に多く用いられている105角と梁の210×105角をベースに構成した。素材は、天井材に用いられている木毛セメント板を壁面の仕上げ材とした。空間構成は、木造トラスのシンメトリーに準じて、水廻り機能を持つボックスと中二階を対称形となるように配置した。空間の経年変化を止めるような新しい要素は極力避けて、そこに在る空間の価値を顕在化させることを意図した。