works

solar



name : solar

place : unbuild

 埋立地にある約16,000㎡の広大な敷地に太陽光発電施設と市民広場の機能を併存させる計画。近年の脱炭素政策に後押しされ、埋立工場地帯では大量のパネルを無機質に配列して、電力を売買することが一般解となっている。太陽を単なる電力装置としてではなく、かつての古代都市のように生命活動の源であることを理解できるような提案を計画した。
 パネルは弧を描くことで発電効率を高め、その中心に夏至冬至の方向を起点として、地表から隆起させた形状の広場を設けた。太陽の軌道が地形の骨格をつくり、地形が緩やかに建築をつくり、建築が人の生活をつくる。日が昇るという日常的な価値を身体的に合理的に享受できる舞台装置を設計した。