name : factory
place : Awaji, Hyogo
戦後産業黎明期に建設された印刷工場跡におけるファッションブランドのプレゼンテーション空間の提案。工場に残された無機的な痕跡を観察し、そこに違和感のない状態で存在できる形態と素材を自主施工が可能なレベルまで抽象化して計画した。
コンクリートスラブに残っているタイル跡、モルタルのひび割れ、鉄骨梁の錆など、内装材を解体した時に現れた荒々しい痕跡をそのままに残し、それらと一対となるようなマテリアルを配置した。
ワイヤーメッシュは宙に浮かせ、現場打ちしたコンクリートをはつって素地を出し、フィッティングルームの布は荒目の麻布を使用した。旧工場に浮遊している空気感の延長となるように計画した。