未分類

vitamin

name : vitamin

place : Takamatsu, Kagawa

 高松市内にあるビルの1階にあるカフェの設計。高松の菊池寛通りから香川県庁までの文化的価値に深く傾倒しているオーナーの意向で、通りから溢れてくる潮流と溶け合うように空間全体を計画することが要件であった。そこで高松の都市・建築を構成している要素を連続的な風景として捉え、天井・床・壁から家具が緩やかに現れてくる造形を発案した。ベンチ、テーブル、照明などの家具類を建築から分断せずに一体の連続体として扱うことで、この場所を利用する方々の身体と、高松の都市・建築が溶け合うような空間体験を提案した。
 建築的要素の壁から家具であるベンチに緩やかに移行したり、天井から筒が垂れ下がって照明になったり、床と同素材で円形のテーブルが立ち上がってきたり、建築と家具の境界を曖昧にし、連続的な造形とすることで、身体と建築の距離を近接させることを意図した。それらのアイコニックな造形が菊池寛通りのファサードに溢れ出ることで、既存の都市との接続を試みながら、新しい文化的価値を提案している。ファサードの外装、看板は改装前とは変えずに保存することで、街を歩く人々の親しみやすさは残しながら、店舗内に入ると、以前のカフェとは全く異なる風景が展開されているように計画した。高松の文化を醸成してきた通りの風景や文化を尊重しながら、この場所で新しいムーブメントが展開されることを願っている。

press release PDF